取り敢えず、ふわふわをまた籠に詰めるか、窓の外に逃がすかしましょうか。せめて人がいるスペースを確保しないと。
[窓を再び開けて、ぽいぽいふわふわどもを外に放り投げているとカエルの潰れた様な声がして、室内に目をこらした。
ウェンデルとカヤが走りまわっている。]
あの辺りにさっき、ゼルギウス先輩いませんでしたっけ?
[慌てて蝙蝠がいる真下辺りに駆け寄り、ふわふわを掻き分ける。程なくして倒れている吸血鬼を発見。しかし、女の身では抱きかかえることもできずに、ずるずる床を引きずって運び、壁に凭れかけさせる]
ゼルギウス先輩大丈夫ですか!?
よし、ここはまた治癒魔法の出番ですね!
[再び許可もなく治癒魔法を唱える。ゼルギウスはまた焦げただろう]