ん?やだやだ睨まないでよ先生。まさか俺が何かを知ってるでもあるまいし。俺の専門は鉱石だって。異界の魔獣なんて知ったこっちゃないよ。[>>97こちらを見るライヒアルトに、「あんたの面白い姿が見られることを心から祈ってはいるけどね」とは言わない。言えない。今では、単位をとるよりもライヒアルトの面白話を持って帰った方が、自身の保護人を満足させられる可能性の方が高いのではと思い始めるようになっていた。テーブルに手を伸ばして苺をとり、白蛇に与えて場をまぎらわそうとした。]