─ エントランス ─
雨止まないことには帰れないもんなー…。
うん、雷だけでなく雨も早く止んで欲しいや。
[女性の言葉>>99に思い直して、頷きながら同意した。
表情がまた和らぐのを見て、難しい顔をしていた僕の表情も少しずつ緩んでくる。
会話することで雷に驚くことが緩和されるなら、それに越したことは無い。
名乗り>>101を聞けば、口の中だけでその名前を繰り返し、覚えようと頑張った]
[ジラント、オリガ、ベルナルト、アレクセイ、リディヤ。
皆それぞれの事情で森に入り、不運にも雷雨に見舞われてこの屋敷に集ったらしい。
多いな、とは思えど、同じ境遇を思えば僅かながら親近感も沸くというもの。
賑やかで良いじゃないか、と前向きに考え始めてさえいた]