人狼物語 ─幻夢─

83 血塗れの手


ヴィクトール

[ ヴィクトールが広間へ入れば、その場の空気はどうだったろう。
 広間に紅茶の薫りは漂っており、
 二階の鉄の匂いはここには届いていないだろう。
 既に集まった面々に会釈し、ベルナルトが共に来ていればソファへと促し、ヴィクトールも腰を降ろす。
 アレクセイがこちらを見れば視線を返し頷き、昨日はありがとうと緩く微笑みを送った。そして、]

 大変なことになったね。
 本当に人狼が居たとは。

 ……、

 役場と自警団の決定は覆せない。
 僕達が誰かを殺さないと決めても、
 食欲を煽られた人狼が止まってくれる保証はない。

[ アレクセイが紅茶を淹れてくれれば、カップを受け取り、思いつめた表情で一口啜った。]

(113) 2013/04/30(Tue) 22:17:50

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