─ 喫茶 HAITANI 入り口前 ─
「小百合、まだ掃除始めても無かっただろ。
ちょっと今日は念入りに掃除してくれるか?」
え?いーけどぉ。
おとーさん、何で大ちゃん先輩…
「あぁ、ちょっと御礼をしようと思ってな?」
御礼?
あ、そっかぁ。いつも大ちゃん先輩から写真もらってばっかだもんねぇ。
うん、おねがぁい。
[父の言う御礼の意味を取り違えている為、にっこり笑顔で頼んだ自分に大介はどんな表情を向けただろうか。
ともあれ、自分は店内に連れていかれた大介がどんな目に遭うかなんてことも知らないまま、父から言われた通り掃除に専念することとなった。
流石に店内からすごい音と叫び声が聞こえてくれば、何が起きたのかとびっくりして店内に入るだろうが。**]