[遠くなる意識の中、おかえり、の声が聞こえた気がする。もうそれだけで、生きようとしていた執着は綺麗に溶けて消えて行った][ふ、と次に意識を取り戻したのは現世からは隔絶された場所。ふわりと浮く身体は空色のワンピースを纏い、髪は幼い頃のように腰の辺りまで長く伸びていた。本来の、エルナとしての姿]