─ 玉泉への道 ─[人の声や足音が、耳を通って流れて行くも、ただただ座ったままでいて。ようやく顔を上げたのは、団員か誰かに名を呼ばれたか肩を叩かれるかしてからだった。]……ぁぁ……。[何処か呆けたように、ライヒアルトと副団長を見上げて。また視線は夫だった物へと戻っていった。]