[面白くない、と言い切ったこちらに返すが如く、槍使いの口角が上がる。
同意思わせる仕種に、く、と笑い声を落としたのは刹那の事]
っとおっ!?
[肩を狙った突きは身体を逸らす動きに空を切り、体勢が僅か、崩れた所に槍の穂先が跳ね上がった。
進むか下がるかの逡巡は一瞬。
ここで下がればまた面倒、と思えば、下がる選択肢はなく。
自身の右に重心を傾け、わざと転がる事で穂先を強引に避け]
いよ、っと!
[砂を巻き上げながらごろりと転がり、勢いを強引に殺して起き上がる。
濃色の髪についた砂を振り払う間も惜しんで砂を蹴り、目指すのは槍使いの背面。*]