[友人の言いたい事はわかる。わかるが、譲りきれる所でもない。]……そレでも、死ぬょりやマしだ。[口にした後で、エリザベータを失ったオトフリートに言うべきではない言葉だったと思い至って、後悔するような物が顔を過ぎり。肩を叩かれ扉が開いても、片手で顔を覆い深く眉を寄せたまま、動けずにいた。]