―庭→玄関前―
[屋敷に戻ろうと玄関に向かえば、そこには目を疑うべき光景が広がっていた。この屋敷と外の世界を結ぶ、たった一つの吊り橋が燃えている…!]
井戸はっ…!?
[手後れなのは一目でわかった。暗い景色の中に一際鮮やかに踊る豪火は、明らかに失火などではない。]
童っぱ!これは一体どうしたことでござる!?
[玄関の扉の前にいるトビーに気付き、叫ぶように問い掛ける。彼が指さした方を見れば何人かの使用人が燃え尽きんとする吊り橋の対岸にいるのに気付く。]
彼らが…火を?
しかし、何ゆえに?
[彼らが吊り橋を燃やしたのは明らかだ。この燃えようでは、燃えるのに気付いてから渡るのは不可能だろうから。だがそれが分かったところで何になろう。自分達はこの屋敷に閉じ込められてしまったのだ。
彼が呆然と見ている前で、吊り橋が*焼け落ちた*]