─祭り会場内─
[傾げられた首の理由は分らなかったので、一つ瞬いたものの。
なんとなく頷き方にしみじみ感じるところがあるのが見えたが、詳細不明なので置いておいた。大変だなぁ男の子、とか余計なお世話がちらっと内心過ぎったり。]
体系かぁ。鉄とか機械には精霊が居つきにくいとか?
んでも、機械にも精霊いるよね。
[彼が機精と言っていたそれがそうだろうし。
その辺の関係やら体系、感覚は、元々それが存在しない世界に居たこちらにとっては分り辛かったのが。
機精と付き合う為、という人に、へーと相槌を打ちながら。
相棒と称したそれに視線が向くと、使い方を尋ねてみたり。
ただ続いた言葉に、一旦視線は顔に戻った。]
あっち……って、そっか。
ユリアンも別な所から来たんだ。私もだよー。
[少し驚いた表情を見せたが、以前、ここに来た当初のように、思いっきりびっくりするようなことはなかった。思った以上に、自分と同じような『落ちてきた人』、が多いことを知った為。
へら、と小さく笑って、自分の事も言っておいた。]