[目的地へと向かうのと、声がかけられるのとは、どちらが先だったか。ふと、視線を向ければ、利吉と玲の姿]あ、どーも。[軽い挨拶。ぼそりと告げられた言葉には、一つ頷いて歩き出し。ふと、足を止める]……南部クンに、ついてた方がいいぜ。ほっとくと、走っていく可能性、なきにしもあらずだ。……それと。櫻木に残ってた古老が言ってた。あの子は、桜に惹かれつつ、しかし、魔に取り込まれてはいない者の可能性がある……ってな。[それだけを告げて、また、歩き出した]