[呼びかけの声は、料理が仕上がった辺りに届いたか。振り返り、瞬き一つ。見た目は覚えのない姿ではあるが、口調は明らかにこちらを知っていて]……お褒めに預かり光栄です、とお返しするべきかな?[冗談めかした口調で返し、奥方の言葉にはそうか、と呟いて]……気配も増えたようだし、多少、皿の追加は必要か。[続く言葉は、どこまでも日常的なもの]