えー? アタシの口から言わせちゃうのォ?
[飛ばされた突っ込みに返すのは問うような声。ぽっ、と頬が染まったが、それは続く交錯に紛れ見えなかったかもしれない。蒼の横を擦り抜けざまにも仕掛ける心算で居たが、それは飛び上がられたことにより失敗に終わる]
っとォ。
やっぱり簡単には行かないわねェん。
[地を踏みしめブレーキをかけ、滑るようにして移動を止めた。低い姿勢となったのを支えるように左手は地面へ。紅く鋭い瞳はこちらへと向き直る蒼を見る]
さァて、どうしてやろうかしらァん。
[呟いて、避けられた影の刃を自分の両脇へと控えさせた]