[屋上からビルの壁を足場に三角跳びを繰り返し、たどり着いたのはアーベルとティルが先程まで戦っていた場所。着地直前にくるりと一回転。四肢での着地の衝撃は関節ですべて吸収。かなりの高さから落ちてきたとは思えないような静かな着地音。突如上から降ってきた自分にアーベルがどのような表情をしたかは気にせず、ぱっぱっと埃を払い、にっこりと微笑むと]こんばんわ。奇遇ですね。[だがその微笑みは、昨日とは滲み出る雰囲気が異なることを鋭いならば感付くだろうか。]