―住宅街・アヤメの家―
アヤメさん、施錠ちゃんとなってる?
うん。じゃあちょっと待ってて。走査してみる。
[携帯端末を繋いで簡単なチェックプログラムを走らせる。
簡易なので本格的な偽装システムとかは判別できないものだが]
とりあえず異常は見つかんない。
入ろうか。
[厳しい顔で銃を握ったまま、先に入る作家と司書に続いてその家にあがらせてもらった]
あ、先輩からも来た。
外に出てて…知り合いが怪我したって。
でも落ち着いたら戻るってあるから、先輩は無事っぽい。
[二度目の着信を見ればそう言って息を吐いた]