[ハインリヒの咳――心配な顔を向ける。壁を叩く音は彼を殺された事に対する苛立ち。]……[まだ大丈夫なわけはない。大丈夫に振舞っているだけ。きっと今こうしていられるのは、繋がれた糸の先のおかげ。]ベアトリーチェ。エーリッヒから貴方の分の薬を貰ったわ。もし辛くなったら…言って。[ヘルムートにも伝えようとしたが、ゲルダの声に>>132]…カルメン?彼女に――何か、…[彼女は霊感力が高まっていたはず、彼女が言うという事は―――それは、つまり。足りない注射。嫌な予感がした。]