―宿―
[少年>>128の言葉にそうか、と頷き。
涙を滲ませる様子を痛ましげにみつめる。
ライヒアルト>>130からフォルカーが先に見つけたというのを聞き、団長の死を発見するのが、人の死にすら慣れていないような子供であることを嘆くように吐息を零し。
ヘルムート>>123が鈍い音を立てて転けるのには驚いたように瞬いた]
大丈夫かい?
[声はかけるけれど、直にリーゼロッテが手を差し出していたから助けようとはしない。
『まあ、アンタがすぐにいける場所でよかった、というべきかね』
不幸中の幸いとばかりに仕草で返し、茶を一口すする。
学者先生がもどってくればひらひらと手をふった]