─ 大広間 ─
[呼び方について>>135は雷鳴鳴り響く前に、分かった、と了承を返せた。
轟音が耳を劈いた後は、僕の手に重なったオリガの手>>136を引いて大広間へと。
感謝の言葉には笑みを返して、他愛無い会話をして通路を進んだ。
右手に伝う体温は雨に濡れたせいか、やや低めに感じる。
尤も、お風呂に入ったお陰で僕の体温が高めになっていたせいなのかも知れないけれど。
オリガの体温が低いと思ったから、早く温めてあげたいと言う思いが強くなった。
だから大広間に着いた時、暖炉に火が入っていたことにとても安堵したんだ]
うん、大きいからこんな広い部屋でも隅々まで暖まるだろうし。
全員集まっても何とかなりそう。
はい、オリガ。
ここ座って、暖炉に近いから暖まるよ。
[暖炉前に運んだ一人掛けソファーの背凭れをぽんぽんと叩いて、首を傾げるオリガ>>137に言う。
前髪に隠れていない右目と唇で笑みの形を作った]