─ 第三階層・研究責任者室 ─
はいはい。
[軽い口調でエリカから声を掛けられると、こちらも軽い口調に戻って手を振り研究階層へ]
推測は確信にってところですか。
やはりガードが高いな。
…その呼ばれ方は。まあいいですけど。
スティーヴ先生、研究者コード貸してくれます?
[端末を弄りながら、クローディアの遺体をチラリと見て。
暁と呼ばれると複雑そうな顔をしてから手助けを頼んだ。
借りたパスでも引き出せるのは研究データが殆ど。
主任が現在直接調べていたPMCが、知能度数の高い生命を好んで取り込もうとする性質を持っていたことは、スティーヴにも初見だっただろうか。
プログラムコードの方は一切の接触を許さず、一つでも外から触れば殲滅モードに切り替わるのが分かっただけだった]