[きつそうなナターリエの様子に、真白の妖精はみゅー、と鳴きつつ尻尾をぱたぱた。
大丈夫? と聞いているのだが、響きは伝わるか。
その一方で、漆黒の龍はじ、と力を操る盟約者を見つめる。
正確には、先ほどまで自身が確りと絡みついていた右腕と、そこに揺らめく焔の如き闇を、だが]
……これで……。
[その視線に気づいているのかいないのか。
すい、と翳すのは駄目押しのカード一枚]
……終われ!
[言葉と共に、投げつけるのは増幅のルーンを描いたもの。
それは残っていた力に取り込まれ、モンスターの最後の一団を吹き飛ばした]