――…廊下、人が居るみたいだな。[耳を澄ませれば開けた扉の向こうからは微かに人の声が聞こえた]ボクは一人でも大丈夫だよ。蛍ちゃん、春についててやって。[蛍子と春の二人ににっこりと何時も通りの笑みを向ける。佑一郎に、二人ほどの危機感は未だ無かった]