―宿―
[『物音がしても気づかないからあんたの近くが選ばれたのかもね』
それも嫌な想像だけどと眉をしかめてライヒアルト>>146に返す。
戻ってきた学者先生の言葉にため息をつきながらお茶を飲み、宿の集まっている人々を眺める]
ほんとにこの中にいるのかねえ……
[ぼやくような呟きが溢れる。
昨日、学者先生が絞り込んだとかどうとか言っていた気もするけれど、そんな術が本当にあるのかわからないから、集められてない人たちの中にいるんじゃないのかとかつい思ってしまう。
子供や非力な女性が多いから余計にそう思いたいのかもしれない]