―個室―天馬の毛だ、って、言ってた。[動物の匂い、ってのにはそう答えといたんだ。エーリッヒでも駄目か。ゲルダなら分るかな?と思ったあたいは、そっち行こうと立ったんだ。……うんまぁゲルダにばれるわけだけど、あたい、もう我慢するさ……。]ゲルダ、なら分る、かな?ゲルダ、呼びに行こうだい、じょうぶ。それに、たぶん、すぐに戻りそう。[うたたねだったからなー。たぶんそんなにかかんない。平気、とエーリッヒを促して、あたいは部屋の外に出たんだ。]