[合間を縫ったと言っても避け無かったために、銀糸の乱舞はいくつか身体に傷を付け。服や肌にいくつか紅が滲み出る。けれど、チェーンソーを持ち歩むくらいの力は残っていた]
やぁね、頼まれなくても受け止めてあげるのが包容力ってもんじゃなぁい?
[意地により返された突っ込みに、チェーンソーを片手に持ちながらシナを作る。アーベルの脇腹を抉った刃は刹那、周囲に紅を飛び散らせた。その元となる雫はアーベルから零れながら距離を開けた分だけ地面を染める]
その傷じゃあ流石の孤狼もこれ以上動くのは無理、よねぇ?
勝負あり、かしらぁ。
[言いながら、チェーンソーは元の影へと戻り。ルージュはアーベルの下へと歩み寄る]
アタシが手厚〜〜〜く看護して ア・ゲ・ル☆
[頬を染めつつの怪しい微笑みを浮かべるのだった]