─ 大広間 ─
いえ、こういう時はお互い様ですから。
…雨は…そのよう、ですね。
[毛布はそれぞれの手に渡り>>137>>141、礼には柔らかな笑みを返したものの。
オリガの視線につられるように、窓に向けた瞳は微か睨むようなものに変わった。
八つ当たりめいた感情を収めようと、細く息を吐く。
まだ名を聞いていなかった「女性」から名を教えられ>>139、こちらもアレクセイだと名乗り返した後彼女が口にした内容に、軽く目を瞠った]
それは森の中や、この屋敷で、ですか?
…それなら、私も聞こえました。
[オリガ達が”空耳”の話題を交わしていたのは知らなかったから、キリルに向けて自分も同じだと告げる。
それから、こちらの向けた問いに返される答え>>142を聞くと、そうですか、と眉を少し寄せて]