[自分は皆よりも後ろ、一番最後を歩きながらオーフェンにだけ聞こえるように声を潜めて語りかける]
オーフ、大事なことだからしっかりと黙って聞くんだ。
これから俺たちは殺しあう必要がある。
[包み隠さず告げる事実は子供でも理解できる内容で、それだけにショックを与えたかもしれない]
生き残るために、俺たちに与えられた手段は今はそれしかない。
それでも生きるために、それに縋るために皆もきっと思いは変わらないだろう。
オーフにも俺は生きていてほしい、だから俺もそれに躊躇をするつもりはない。
[握る手をわずかに強めて]
渡された銃口を…誰かに向けて撃つ必要がある。
[子供に決断させるには余りにも酷な内容、けれどもそれを避ける手段はない]
それをやらないと皆殺されるんだ…。