[二筋の糸は両脇に控えた影の刃が競り上がり、受け止めようと動く。直後、赤の身体は影へと変わり、そして弾けるようにして飛び散った]
アタシの奥の手でお相手してあげるわァン♪
[普段ならば禁じ手として使う事の無い『影化』しての攻撃。散った影は刃となり、暴風に乗って蒼の周囲を飛び回る。一つ一つの威力は低いが、無数とも言えるその数に蒼を刻む回数は嵩み、最終的には大きな一つの刃となって蒼の左肩から袈裟掛けに深く斬り込んだ]
Der junge Hund, den ich knien und liebe.
[姿無き声は蒼の耳元で囁くよに紡がれた]