─ 湖畔 ─
……う、わぁ……。
[一撃加えた後、次はどうするか、と思案を巡らせる間にベアトリーチェとミハエルが動く。
少女の傍にはクレメンスが向かったのもあり、少年の意識が向くのはへしょり、となった仔犬>>141の方]
ミハエル、大丈夫!?
[呼びかけるのと、離れた所から強い力>>158を感じたのはどちらが先だったか。
覚えのあるその波動が、不自然な均衡を正して行くのを感じて、紫紺の瞳を瞬いた]
……あ、これ……。
[『崩れる』、と。
そう、感じ取ったのは本能的なもの。
とっさに見上げた混在の竜には、漆黒の光鎖が絡みついて行くところで。>>165]