そもそも村人に被害者はいたのかって話だ。[エーリッヒの言葉には、自衛団員の方を睨みながら、そんな一言。こうなってしまった以上、もう全てが遅い。恨み言の一つや二つは、言うけれど、其れは分かっている事] ――ひでー話だよな。ほんと。 俺らは生きる為に、此の中から一人、生贄を出さなきゃならない。 誰を出す。 死にたい奴は居るか。 そんな話だ。[室内を見て、溜息を吐く]