[どうして。そんな。動揺に揺れる眸は、ノーラに渡されるサファイアのピンを映した>>174微かに血の滲む、されど怪我の酷くはない手で其を受け取り]……――ミスター・エルーラーのタイピン……? [―――なにか。なにか仕掛けがある。なぜ私に託すのか。黄金の彼が緋色の青年と居ると聞けば眉を寄せた]