― 宿屋/食堂 ―
[二人に椅子へ座る様に促されて。イレーネから夜着の儘だと指摘されると白の寝巻は所々紅く染まっていて。]
あ………そっか、さっきので…
[ユリアンの血が付いたのだと知ると、はっと貌を上げ。]
…えっと、僕、後で着替えてこようと想うのだよ
イレーネさん達、何度も言っちゃうけど…有難う、ね
[ライヒアルトからミルクティーを貰うと、有難うと礼を述べて。先日はスープしか口にして無かったからじわりと温かさが身体になじむ。]
あったかい…
ライヒ君…ミルクティー美味しいのだよ、有難うね
これ飲んだら一度お部屋に行くね
[寝巻についた血を隠すように服の生地を手で覆いつつ。
ミハエル達が話し込む様子は、視線だけを向けていた。
話す内容までは聞き取れずにいたが、内容は推して知るべしか。]