[自衛団員達はこちらに見向きもせぬまま遺体を運んでいった。蒼鷹は心配そうにその身を摺り寄せてくるだろうか。その身体を、震える手でそっと抱き寄せると目を伏せた。そこに聞こえた声に、ぎこちなく顔を上げて。]ベル、兄。…だい、じょうぶ。もうちょっと、ここに居たい、けど。[震える声で、小さく頷いた。]