[よほどショックだったらしい。咽た後の咳き込みは、暫く続いた。]俺は まだ 33だっての。[まだ十分に若い、とアーベルを軽く睨んで。年の近そうなダーヴィッドには、小さく肩を竦める。]お疲れさん、だ。助かった…そこの兄さんもな。[ユリアンにも紺青を向けて]お嬢さんは、そこにある手洗い場で手を洗うんだ。じっくり、できるだけゆっくりな。[ブリジットとアーベルの遣り取り、気が抜けたように笑って]遊ぶのはそっからでも、遅くはないさ。