…俺は、いい子なんかじゃない。[ユーリーには低い声で反論を返すのは小さくて。はにかみ、恥ずかしそうにするカチューシャを横目で見て、レイスの言葉には、俯いたまま上目で頷いた。自身も無愛想である自覚はあるが、レイスは別格だと、こっそりと思う] …ん、もう、用事は済んだから。 帰って着替える…それから、そっちに行くよ。[手間を増やして居るのはまさしく自分であったから。彼の言葉が軽口に聞こえる訳も無く、きゅ、と、両側の車輪を掴む手に力を入れた]