―広間―そうみたいですね。エーリッヒは人間。でしたけれど。[溜息混じりでゲルダに頷いた。手の中で揺らした白い波を見つめながら]ヴィリーさんが、でしたか。疑えるだけの要素がエーリにあったのでしょうか。[淡々と続ける。視線だけでナータの方を窺い見た]