無理だと思ったら、我慢せずに僕につかまってくださいね。
[見ていたの問いには、曖昧に誤魔化すように微笑む。
彼女に負担にならないよう、ゆっくりとした足取りで歩み出す。
6の部屋を出る際、ダーヴィッドに視線を向けた。
その頬に傷跡があるなら、その理由を彼が此処に来た時のことを思い出し悟るだろう。]
色男、ですか?……冗談です。
消毒使えるようなら、後で治療させてください。
……カルメンさんは、もしかしたら
[彼と交差するとき、そんな言葉をかけ、言葉途中に頭を振った。
――ピューリトゥーイを投下された1人では?とは、言えずに。
それでも、意味合いは通じてしまうかもしれない。]
医務室に、松葉杖があったかもしれません。
あれば、使えば多少は歩くの楽になるかもしれませんね。
[それ以上はダーヴィッドには何も言わず。
そんな言葉をノーラにかけながら、医務室へと向かった。]