―ロッカールーム―>>192[気のせいだろうか。ハインリヒの顔色がやけに悪く感じられる。そして、気がつかなかったが、ノーラとベアトリーチェの姿も端に捉えた。]………。[探し物はそれぞれに何でもないといった風だ。 しかし、この切迫した中、ロッカールームに私物を取りにくるあたり、 やはり、人間らしいものだと思った。 自分は荷物は写真一枚しか残っていなかったが、特に固執するものはなかった。]