ありがとう、ライヒくん。手を拭くだけなら…。[一人でも出来るだろうと、タオルを受け取ると盥に浸し、手を拭き始めた。赤い色のついたタオルを盥に浸せば、鮮やかな赤が盥に薄く広まって。一瞬眩暈がしたが、何とか手の色は落とす事が出来た。一度洗い絞った薄色に染まったタオルは、自分のが汚してしまったライヒアルトへと渡す。]