[水を飲んでから、石化した老人の元へ。 もう動かない。 顔に寄った皺もそのままに硬化している。] 結局、お名前も知らないままですね。[その手をさする。 近い日、自分もそうなる姿を想像する。 火の中で、酸素と水を求めて死ぬのと、どちらがつらいだろうか?冷たすぎる死に目を伏せた。]――……ツヴァイも悪いのか?[>>207エーリッヒとブリジットがハインリヒの話をしているのを小耳に挟んだ。]彼は自分のことは見えない性質かもな。