[──最終的に。
人狼二人の亡骸は、集会場の庭に、他の者は共同墓地に葬られ。
集会場の庭には青年が私財を投じたシンプルな慰霊碑が建ち、自衛団長の墓には有志の出資による豪華な碑が建てられた]
[翌年から、夏になると慰霊祭が執り行われ、その際にはちょっとした音楽祭が開かれる事となる]
……まさか、毎年帰郷する羽目になるとは。
親父殿…………それも狙っていた、なんて事はありませんよな?
[慰霊祭の前、必ず立ち寄る父母の墓の前でこんな呟きを落とすものの。
返る声は当然なく、ただ、遠くで小鳥が笑うように囀るのみだった。**]