[駆ける最中に舞う暴風。風が真空を呼び、頬や服を刻む]っく、こりゃあ、いっちょ”覚悟”しとくかな…?[近付く程に威力を増す暴風。相手の本気たるそれは、いとも簡単に己を飲み込み、身体を宙へと飛ばした。蒼を阻害していた黒狼も抗えずに宙へと放り出される。きゃいん、と言う黒狼の叫びが暴風の中に響いた]