―黒珊瑚亭―
[集められ場所で聞かされたギュンターの話、
浜辺に打ち上げられた遺体のこと>>1:159、
御伽噺ではなく実際に人狼が存在するということ>>1:160、
ギュンターおじちゃんがその人狼を倒すための組織の一員だってこと、
その人狼の疑いがあるから自分たちが集められたということ>>1:162、
そして…、誰かに一日一人…、死んでもらうということ…>>1:163]
そんなのって……
[いろいろと聞かさた話に立ち尽くして震えてしまう。
嵐は過ぎ去って皆無事に、そう思っていたけどもちっともそんなことはない…、
いままさに大荒れに吹き荒れようとしている。それは嵐なんかよりももっと形の見えないおそろしいもの。
不安げにナターリエの服の裾を摘んで、その手は震えていた]