[そのまま馬に乗るではなく、剣を抜いて、その黒い鬣を少しだけ切り取った]しばらくは世話もままならん。森で暮らしていろ。[後は、そう告げて尻を軽く叩くと、黒馬はどこか不満そうに小さく嘶いて、けれど主人の言葉には逆らうことなく、森の中へと姿を消した]