[ライヒアルトのノーラへの返事に、唇がほころぶ。ライヒアルトと手を繋いでイレーネの傍、ただ黙っている。すん、と鼻をすする。涙があふれる。休憩室を立ち去る時、振り返る。傍にある石像と化した人達、ここにいない人達にも向けて最後の言葉を。] 忘れないから。さよなら。[そして、ライヒアルトを見上げてから前を見て、屋上へ向かって歩き出す。誰もたどり着いてないなら、実験室へ寄って声をかける。]