―自衛団詰所―[最悪の事態に自衛団員の動揺は知れない。自衛団の一人が女を捕らえようとその腕を掴んだ]……ッ、そのような事をせずとも私は逃げません……!この足で逃げられるなど思ってもいません。貴方だって知っているでしょう?[腕に男の指が食い込むのを感じきつく柳眉を寄せる。それでも言葉で説得を試みるだけで抵抗らしい抵抗はしない。しても敵わないことを知っているし下手に刺激してはいけないとも思っていたから]