あ、うん、クロエ、何から何まで有難う
[タオルを取ってくる幼馴染に甘え、蒼鷹を視線を合わせれば、わ、と少女の様に表情を綻ばせた。]
珍しいね、この子、人に慣れているんだ
[蒼鷹を見詰め、こてん、と娘は小鳥の如く頸を傾ぎ。キーファーと呼ばれる其れも同じしぐさを返して呉れるだろうか。]
―――…薬は、うん
痛んだままなら、お世話になるかも知れない
其の時は御願いするよ
[ライヒアルトにそう答えると、
彼もまた自衛団に呼ばれたと返答が返り。]
ん、少し休めば平気だから
心配して呉れて有難うなのだよ
[ユリアンの気遣いに、淡く笑みを湛えて。]