― 宿屋 ―矛盾しているような、していないような。あの人、ライヒアルトさんに何を言ったのかしら。[冗談めかしたライヒアルトの言葉に目を瞬いた。信じているけど心配だから一緒になろう。今は亡き夫に求婚された時の言葉を思い出して、懐かしげに笑う。不安を追い払うように笑みを浮かべ続けながら戻ったが]子供まで呼ばれているの?[そんな笑顔も、宿に着けばまた曇ってしまった。老女>>223から会釈をされ、同じように静かに返す]