…貴方達のこれからにも。[祈りの籠った音色>>147には、少々複雑そうな表情がまず浮かんだ。何も恨まずにいられるほど聖人君子ではない。けれど、言動の端々に感じられる彼と、自分を手に掛けたときの彼の印象はかなり違って。怨みきるには何かが足りず]…………。[此岸に響く音色に添う彼岸の祈歌>>171と共に聞けば、響き合う音色に心を震わされて大きく息を吐き出した。そして、ホロホロと涙を溢す金の仔にもう一度近寄ると、そっとその背に手を当てて、労るように撫でた]