持ち主の願い事じゃないんで『何でも』とは言えませんがそれくらいならお安い御用ですよ[くるり、滑らかに振り返った青年>>227に心持ち顎を上げ、片手に持ったティーポットを傾けます。華やかな香りのする琥珀色の茶が空中へと注ぎ、透明な魔力の茶器が受け止めていきます。ぴたりとポットからの流れが止まると、そこには琥珀の内に揺れる花を抱いたガラスのカップが浮いておりました。]――いかがですかな?[眠たげな瞼の奥で黒い眼が青年の反応を見つめます。]